旅の二日目は丸池様よりスタート。正式には鳥海山大物忌(おおものいみ)神社末社に当たる「丸池神社」で、古くから池そのものが御神体として崇められてきたそうです。
この丸池様は鳥海山からの伏流水を水源とした湧水。忍野八海を思い起こさせる透き通った美しい池です。
鳥海山の鳥海湖と丸池様の水脈は、地中深く通じているという言い伝えもあるそうです。
そのまま鳥海山の5合目にある鉾立展望台へ。鳥海山は出羽富士とも呼ばれ、日本百名山の一つ。なかなか雄々しい山ですね、山肌が少し紅葉し始めています。
そして鳥海山麓にある元滝伏流へ。今から約10万年前に流れ出した鳥海山の溶岩の末端崖から流れ落ちている湧き水の滝です。
この滝が見事!苔むした岩肌から流れ落ちている様は白いカーテンのよう。夏の時期には水のしずくから霧が発生し、幻想的な景色が広がるとか。
滝壺周辺にはイワナ・ヤマメ・サンショウウオなどが棲んでいるそうですよ。
鳥海山のあるにかほ市は海に面した街、この日のお昼は道の駅象潟「ねむの丘」で。広々とした日本海が気持ちいい!
二日目は実に盛りだくさん、昼からは由利高原鉄道に乗車。この2両編成の電車が実にかわいいんです。季節に合わせて「ハロウィン列車」「クリスマス列車」などイベント列車が運行され、今回乗ったおもちゃ列車は子どもたちが遊べるスペースもありました。
由利高原鉄道は国鉄再建法で第三セクターとして引き継がれた旧・矢島線。秋田おばこさんがガイドしてくれる人気の「まごころ列車」です。
おばこさんの楽しい話を聞きながら風景を楽しみ、屋島駅から羽後本荘まで約40分。
この日最後の観光は明治26年に建てられた米保管倉庫「山居倉庫」。NHK朝の連続テレビ小説「おしん」や映画「おくりびと」のロケ地なんですね。長い歴史を持つ倉庫ですが、米倉庫としての使用は今年度末で終えることになっています。
かつて米の積出港として賑わった酒田、新井田川にかかる橋の正面に鳥海山が見えます。
この日の夕食は鶴岡の和食料理店で。料理店前で撮った夕日、細く三日月も見えました。
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