この時期、富士山と桜が同時に楽しめる岩殿山に行ってきました。
雪の塔ノ岳以来2ヶ月ぶりの山行です。本当は月1くらいは出かけたいのですが、なかなか自由が利きません。体力の衰えが心配です。
朝8時半に登山口に到着、9時スタート。暑いくらいの良い天気で富士山もクッキリ。
岩殿山は大月市にある標高634mの山城で、秀麗富嶽十二景にも選定されています。
山頂までは、岩殿山公園駐車場からわずか1時間。ちょっとしたハイキングコースですね。
山頂手前には桜並木が続き、ここからの景色が最高。
ここだけで終わってしまっては面白くないので、天神山・稚児落としに向かいます。
この道が、なかなかすごい。
鎖場・鉄梯子・ロープの連続、足元は滑りやすい荒砂地。私は猿みたいに登るのが得意なので楽しめましたが、年配の方は大変かも。
そして稚児落としに到着。かなり高度感があります。
この稚児落としの名前の由来は、武田家滅亡に繋がる織田信長による甲州征伐に遡ります。
織田軍勢に攻め込まれた武田勝頼は、武田家最強と言われた岩殿城主・小山田氏を頼りますが、彼の裏切りにより天目山で討死しました。
その後、小山田氏は戦功を期待して織田信長と善光寺で面会しますが、主君を裏切った罪で処刑されてしまいます。その訃報を聞いた側室・千鳥姫は我が子・万生丸を連れて、小山田家臣らとともに織田軍包囲網からの脱出を図りました。
岩殿山の西尾根を逃げていた際、無事に落ち延びた小山田軍家来らの声が山に反響し、あちこちから聞こえてきました。その声を追っ手と勘違いした護衛は、泣き出した赤子の万生丸を千鳥姫から奪い取ると、断崖から落としてしまったのです。
その悲話からここが稚児落としと呼ばれるようになりました。
武田家滅亡に関わる話を思い出しながら、山頂からここまで約2時間半。意外と長かった。
ここからまた2時間ほどかけて下山し、浅利登山口経由で岩殿山駐車場まで戻りました。久しぶりの山歩きで、ストレス解消。でも暑かった~。
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