夜行バスで草紅葉が広がる尾瀬へ。今回の目的は至仏山。
標高2,228m、眼下に見える尾瀬ガ原が美しいと期待したのですが、天気予報ではずっと雨だったので、どうかなーと思いながら・・・。

予約した尾瀬行き夜行の小さなバスは満席ギューギュー。
この時期を狙っていく方が多いことを改めて実感、そのためシートに余裕はなく、あまり眠れませんでした。

朝5時半、まだ暗い尾瀬はガスの中。取りあえず雨は降っていません。
同じバスのほとんどの方が、至仏山を目指しています。

鳩待峠から山の鼻まで1時間、そこから至仏山山頂を目指します。
こちらは登り専用となっていて、時期によっては閉鎖されています。

木道や木製階段の登山道ですが、これがまるで小川のように水浸し。
滑らない様に神経を使って登るため、かなり疲れます。

山の鼻からは2時間半で行けるはずです。
雨が降らなかったのは幸いとしても、暑い!汗だくだくでTシャツ一枚で登ります。

森林限界を超えたあたりからは、岩だらけの急登が続きます。
それに加えて鎖場。前日からの雨霧で岩は濡れ、滑りやすい。

山頂近くになってから、急激に風が強くなり、雨も降ってきました。
良く見ると白いものが混じっています。霙です。さっきまで汗だくだったのですが、急激に冷えてきました。結局登頂まで3時間。

山頂は狭く、次々と登ってくる方のためにゆっくり休憩できません。
また霙が吹雪く中では立っているだけでも、寒くて仕方ないので、早々に小至仏山に向かうことにしました。
尾瀬ヶ原方面は真っ白なガスに包まれて、視界ゼロでしたが、反対側には見事な雲海が広がって見えました。

岩だらけの急傾斜を下って、再び軽く登ったら小至仏山2,162m。
まだ霙の吹雪は止まない上に、山頂も狭いので、すぐに下ります。

標高が下るに従って、雨も止み気温も上がってきました。
ほとんど休憩を取らないまま登ってきたので、やっと見つけたベンチでお昼休憩。
暖かいインスタントラーメンで暖を取ります。
少しゆっくりしたいな、と思っていましたが、次々と降りてくる団体さんのために場所を開けなくてはならなくなり、早々に出発です。あ~疲れた~。

睡眠不足と濡れた岩で体力を消耗し、鳩待峠に着いたのは午後1時。
朝6時に出発し、ところどころの立ち休憩の含めて約7時間です。
今回はタイムスケジュールより2時間オーバー。でも同じバスで登山した若者たちも同じ時間かかっていたので、良しとしましょう。
風光明媚な尾瀬の山なので、ちょっと軽いハイキングくらいに考えていましたが、甘かったなあ。なかなかハードでした。帰りは花咲の湯でゆっくり汗を流して帰宅しました。
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