2日目はこの山旅のメインイベント、剱岳登山。剱岳は谷川岳、穂高岳とともに日本三大岩場とされ、危険度の最も高い山です。
2009年映画化された新田次郎原作「点の記」の舞台でもあります。
まだ薄暗い朝4時半に山小屋を出発。
約1時間弱で一服劔に到着。雲海が綺麗だ~。
ここでご来光タイム。朝陽パワーを浴びて、いざ出陣!
劔岳は針の山に例えられるように岩の山。 途中13の鎖場と25段梯子など、難関が随所にあります。そこをまるで猿の気分で全身を使って登ります。
本山の剱岳までに、一服劔、前劔、平蔵のコルと3つの峰を越します。
せっかく登ったのに~と言いたくなるほど、登っては下っての繰り返し。それもぜ~んぶ岩場・・・ でも稜線が綺麗です!
前劔を超え、平蔵の頭へ。ここからがいよいよ本番。前を進むのは防衛大学の山岳部の皆さん。ザイル・カラビナを使って基本に忠実な登山練習。若くて格好いい~!のですが、時間がかかるので待機・・・。
私たちも鎖、岩場のクラックを使い、岩をよじ登ります。
出てきました、登りの最難所、カニの縦ばい!ほぼ垂直な壁です。
あれ、カメラクルーが?そうなんです、この日はトレランジャパンアルプスレースの二日目だそうで、ここ劔から薬師岳へ向かう途中のようです。
いや~すごいですね~!
と言いながらも私たちも岩にへばりついて、慎重に縦、横に鎖場を登ります。
最後は山頂直下のガレ場急登。しんどいけどあと少し・・・。
やりました! 劔岳2,999m登頂。すごい!すごい!ダメだったら途中で引き返そうと思っていましたが、頑張った甲斐があった。
山頂からは360度の大展望。鹿島槍ヶ岳、五龍岳、白馬岳も見えます。
剱嶽社の祠。 素晴らしいお天気にも恵まれ、気分は最高潮。山頂は人でいっぱい、のんびりしたいところですが、30分ほど休憩して次のグループのために場所をあけないといけません。
そして下山。ここが劔岳最難所と言われるカニの横ばい。いやぁ、ここは本当に怖かった。距離は短いものの、足場が見えない。鎖につかまりながら、見えないクラックを足で探りながら横歩きです。
そして垂直な梯子。ひとりずつ慎重に・・・。
この素晴らしい景色も、そろそろ見納め。しっかり目に焼き付けます。
最後まで続く鎖場、そして休憩を含めた約7時間の劔岳登山は終了。
あ~疲れた。これまで自分の山旅が、登山と言えるのかわからなかったけど、今回剱岳を登頂できたことで、やっと登山してると自信が持てました。ツアー仲間にも身軽だと言われ嬉しい。頑張ってきた甲斐があったなぁ。
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