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雨の仙丈ヶ岳 その1

更新日:2020年3月13日


南アルプスはマイカー規制のため、山梨側からは芦安または夜叉神峠に車を置いて、そこからバスで広河原、そして林道バスで北沢峠に行きます。


ここ広河原は北岳・間ノ岳登山のベースになります。こんなにたくさんの人が北岳を目指すんですね~、こんな小さな子どもまで・・・・びっくりです。

私は広河原から更に林道バスに乗換え北沢峠へ。ここは仙丈ヶ岳以外にも甲斐駒ヶ岳、双児山などへのベースになります。

さあ、ここからいよいよ登山開始。北沢峠は標高2,030mなので、標高差1,000mになります。行けるかなあ・・・かなり不安。

前日までの台風の影響で、なかなか晴れません。

一般的な藪沢コースではなく小仙丈ヶ岳コースを歩いていると、昨夜泊で降りてこられたご夫婦が「小仙丈は風が強いから、大滝頭分岐で馬ノ瀬に回ったほうがいいよ」と教えてくださいました。・・・が、馬ノ瀬への迂回路は絶壁下りの岩場で、私にはかえって怖かったので、そのまま小仙丈へ・・・。

どうやら小仙丈ヶ岳(2,864m)に到達したみたいですが、先ほどまでのガスが雨に変わってきました。天気予報ではお天気回復するって書いてあったのに・・・今回は台風の影響が長引いてるみたいですねぇ。

雨はどんどん酷くなってきています。森林限界を超えているため雨を避ける場所もありません。レインウェアを着ていても、冷たい雨と風で体温が奪われます。寒い~。山頂を迂回するには体力的に厳しいので、このままスルーし仙丈小屋に向かいます。

やっとの思いで仙丈小屋に到着。朝7時半に登山口を出発し、約5時間かかりました。

小屋では薪ストーブがガンガン燃えています、あったかい~。

やはり雨の中、ずぶ濡れで先着された埼玉からのご夫婦が温まっていらっしゃいました。 「寒いですね~」 「天気予報はずれちゃったね」などと会話をしながら、ストーブで濡れた手袋や帽子を乾かします。

そうしている間にも続々とずぶ濡れの方たちが到着してきます。山小屋の親父さんの話では、もともと予約が多い上にこのお天気で予定を変更して山小屋泊の問合せがひっきりなしだそうです。


「悪いね~、今日はかなり混んじゃってるから一人分のスペースも狭くて。まあ、山の天気なんてこんなもんだよ。予想がつかないからね~。」

この仙丈小屋はたくさんの風力発電機が設置されています。なんとNTTのWifiもあってスマホも繋がるんです。これは驚きでした。気温は5、6度かな、かなり冷えています。

雨は上がりましたが、ガスで真っ白。あ~ガス晴れないかなぁ。食事を終わった後もみんな諦めきれずに、外の景色を気にしています。


「晴れたぞ~!」

その声で小屋中の人が一斉に外に飛び出してきました。時間にすると10分くらいでしょうか、それでも一瞬にガスが吹き飛んで、光輝く尾根道と甲斐駒の雄姿が見れました。 「おお、すげえ!」「やった、良かった!」


今日の山小屋は、一人当たり布団半分割当。本当にぎゅうぎゅうです。私の隣は同じく横浜から一人でいらした女性の方で、いつも丹沢を登っていらしてアルプス登山は今回が初めてとのこと。


「山小屋って楽しいんですね~。」

山小屋泊は初めてとのことですが、なんとここまで3時間で登ってこられたとのこと!恐るべし丹沢トレーニング。そして夜7時半消灯。明日は晴れますように~おやすみなさい。

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