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雨の仙丈ヶ岳 その2

更新日:2020年3月13日

翌朝3時半に目が覚めたら、既にあちこちでゴソゴソ出かける準備中。ご来光見えるかなぁ、わずかな期待をして私も準備します。

朝4時半の日の出に合わせて、真っ暗な中ヘッドライト装着で仙丈ヶ岳山頂へ。

あ~、だめだ真っ白~。とりあえず仙丈ヶ岳3,033m登頂。

せめて薄っすらとオレンジ色の朝陽が見えないかしらと、小仙丈ヶ岳方面の道を歩いてみたりして、しばらく待機しますが、晴れそうにありません。

風も強く寒いので、諦めて小屋に戻ることにします。残念。もし晴れていたら、ここから富士山や北岳が見えるのですが・・・。

朝食を食べた後も、ガスの様子を見ながら、いつ発とうか思案します。7時前、朝4時くらいに北沢峠から登ってきたという方に、下の様子を伺うと、昨夜は下では満天の星だったとか。馬ノ瀬ヒュッテ辺りまではガスも少しましだそうです。

「2,800m位から下は晴れてるっていうから、きっとあと少しで晴れるよ。」

親父さんの話を信じて、鈍足の私は藪沢経由で降りることにします。

今回はついてないなぁ・・・それでも3,000m級に登ったのは昨年9月の御嶽山以来です。頑張ったでしょう!と自分を褒めます。

しばらく降りていくと、いきなりパア~っと目の前が晴れました。

目の前には雲の立ち昇る甲斐駒が・・・。

振返ると、藪沢カールと仙丈小屋がくっきり。

朝の真っ白な世界が嘘のように、空も澄み渡り雲海が美しく広がります。

小仙丈から帰ったら良かった・・・そうは思っても後の祭り。今から戻る体力・時間はありません。まあ、最後にこの美しい景色が見えただけでも良しとしましょう。最後は晴れ!

もう一度仙丈ヶ岳を振り返り、目に焼き付けます。ここからはお花畑。他の山ではなかなか見れない花がいっぱいです。

ハクサンフウロに

ミヤマクワガタ

ヨツバシオガマ。

藪沢コースの渓流沿いに出たところで、ど~んと目の前に甲斐駒。ここらあたりはまだ雪渓がたくさん残っています。

水量の多い藪沢大滝を横目で見ながら

雪渓脇を慎重に降り、結局下りも5時間近くかかりました。登るより下る方が苦手だ~。

この後バスで芦安まで戻り、日帰り温泉で疲れを取った後、車で帰路に向かいました。

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