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木曽の御嶽山 その3

御嶽山で迎えた朝5時半、ご来光を期待して外へ。

気温は1度。 フリースを着てダウンも着て、それでも寒い。

厚い雲に覆われて、期待のモルゲンロートは雲の中・・・。

でもこの雲海に浮かぶ山々、綺麗です!!!

昨日、お風呂に入れたおかげで、疲れは残ってません。さあ、今日は朝のうちに剣ヶ峰まで登ってこよう。

標高3,067m、御嶽山剣ヶ峰登頂。日本で10番目に高い山です。

朝5時から登ってきたという若者お二人、元気で楽しそうです。

山頂から見た二ノ池。

素晴らしい景色です!ずっとこのまま見ていたいなぁ。

朝ごはんを食べたばかりなのですが・・・同宿の大阪からいらしてたカップルの女性から頂いたお饅頭を頂きながら、しばらくぼうっと眺めます。立ち上る雲がすごい!

向こうに見えるのは頂上奥社本宮。

あれ?ほら貝の音が聞こえる・・・と思ったら行者さんでした。夏は白装束だそうですが、寒くなったのでこの服装だとか。まるで天狗のように走って登って、走って下りていかれました・・・。速い!

朝8時だというのに、続々と登ってきます。皆さん、朝の5時くらいから登り始めたそうです。健脚ですね~。


「もう登ってきたんですか?」と驚かれる度に「いえいえ、昨夜宿泊したので、今日は下りるだけです。昨日はここまで5時間かかって登ってきました。」というと みんな、ほっとしたように笑ってくれます。私みたいな鈍足も人の役に立ちますね。

私もそろそろ降りなければなりません。後ろ髪を引かれる思いで下山開始。

山はほんの少し、色づき始めていました。

振り返ると王滝山頂が遠くに。あ~、名残惜しい!

最後に出会った美しい女性は、なんと毎週東京から、山小屋を手伝いに通ってきているそうで・・・ すごい! 格好いい~。また御嶽山に逢いに来ますね!と 約束して帰路へ。


この1週間後に、御嶽山が噴火。58名もの犠牲者を出した戦後最悪の火山災害となりました。


あの美しい山のあまりの変容に、心が痛みます。「山行が一週間前で運が良かったね」と言われる度に、被害にあわれた方たちに申し訳ないような、悪いことをしてしまったような気持ちになりました。犠牲者の方に心からご冥福をお祈りします。

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